アトピー性皮膚炎の方からのご質問

アトピー性皮膚炎のご相談者の方から、ステロイドについての質問がありました。
 
ステロイドを止めて1週間ぐらいで離脱症状がでて、2ヶ月ぐらいで引いてきたのですが、その後1ヶ月ぐらいして再び離脱症状が出てきてしまいました。
 
離脱症状とは何回もでるものなのでしょうか。
 
ステロイドは約5年ぐらい断続的に使用してきました…、ということです。
 

ステロイド、すなわちコルチゾールは、身体が産生、あるいは外から体内に取り入れた際に、即利用されるわけではありません。
 
人間の血液中には、CBG(コルチゾール結合グロブリン)という、コルチゾールを保存しておくグロブリンがあります。体内に産生、あるいは取り入れられたコルチゾールはいったん、このCBGにホールドされます。
 
そして、体内に緊急にコルチゾールが必要な状態(極端なストレスがかかったりショック状態に陥った時など)になった時にホールドを解いて、血液中に再びコルチゾールを放出するわけです。
 
そのために、一度離脱症状が始まって、落ちついてきた場合は、身体の副腎が産生機能を取り戻してコルチゾールを作り出した場合と、このCBGの解放により、コルチゾールが血液中に増加した場合が考えられます。
 
そして後者の場合には、身体の副腎機能が力を取り戻したわけではありません
 
ですから、再び、コルチゾールは減少の傾向をたどることになります。
 
そして、血液中に不足状態に再度なった時に、身体の副腎機能が回復していなければ、離脱状態が再度起こることになります。
 
通常は、二度の離脱状態、つまりACTH(副腎皮質刺激ホルモン)の増加状態が二度繰り返されれば、三度目は出ないか、出てもすぐ終わるものです。
 
ですが、離脱状態に、安静にし、身体の負荷をほとんどかけない状態であれば、生理作用としての副腎皮質ホルモンの消費量も少なくなるわけです。
 
時として、弱い離脱が35回繰り返す場合も見られます。
 
一般的に見た場合に、最初の離脱が強く出た場合には、CBGの放出も比較的早い状態で行われ、使われきれます。
 
そのために、期間が少々長くても、二度目の離脱は出にくく、逆に最初の離脱があまり強く出ず、期間も短かった場合には、2度目の離脱が出やすい状態にあるたいです。
 
離脱状態が、一度で終わるのと、二度で終わるのとどちらが良いのかは、それまでのステロイドの使用状況、そのほかの薬の使用状況、生活習慣、その時々の体調の状態などもかかわってきますので、何ともいえません。
 
ですが、大切なのは、体調面の充実を少しでも早く図り規則正しい日常生活をしっかり送ることです。
 
これを重視し、結果として離脱が一度出ても、二度出ても心配しないで、それらの事ができていれば、最終的にはアトピー性皮膚炎の克服は早まる事でしょう。
 
つまり、一度の離脱状態にしろ、二度の離脱状態にしろ、離脱状態にある時の身体の体調などの状態及び、日常生活が最も大切だという事です。
 
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